2018年6月15日(金)の日経産業新聞に以下記事の掲載がありました。
『ポーラは14日、定年後の再雇用制度の年齢制限を撤廃すると発表した。従来は65歳までが対象だったが、7月からは年齢にかかわらず意欲と能力の高い社員が活躍できるようにする。』
『従来の再雇用制度では、対象となる社員の専門性や得意な分野の経験を生かした定型業務の仕事が中心だった。今後はリーダー経験者や豊富な実務経験を持つ社員らが年齢に関係なくマネジメント能力などが生かせる仕事も用意するとしている。』
以上 日経産業新聞15面掲載記事の一部より抜粋
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glass ceilingという言葉があり、能力以外の性別などの原因で一定以上の役職に就くことができないという見えない天井のことを意味します。かつてはこの言葉の主な対象は、女性の昇進に対する天井として使われてきましたが、今はそういった天井を設けている会社には優秀な人材が集まらないようになっています。
一方、年齢による天井は、もともとglass ceilingではなく、「見えている天井」でした。その見えている天井も、少子高齢化と優秀な人材の雇用のためにむしろ撤廃されることになるかもしれません。
年齢、性別、民族など、多様なバックグラウンドを持つ人々と一緒に、お互い高めあいながら仕事を進める、そんな社会になりつつあると感じました。もちろん、定年がないことにもデメリットがあると思います。メリット・デメリットを踏まえた上で、自社への導入を検討する必要があり、そのためにも大手企業が先行して進めている事例は大変参考になると思います。
以上 日通システム