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自治体・国保の取組事例

知立市 健康知立(ともだち)マイレージ

POSTED : 2018.7.4

 

 

 

1.知立市について

 

知立市は愛知県のほぼ中央に位置し、主要国道、県道、そして名鉄本線、名鉄三河線が交差する交通の要衝となっている。馬市があったことで知られている東海道五十三次の39番目の宿場町「池鯉鮒宿(ちりゅうじゅく)」があった場所であり、また「伊勢物語」の中で在原業平が三河八橋においてめでたかきつばたが市の花となっているほか「知立の山車文楽とからくり」が、ユネスコ無形文化遺産に登録されるなど歴史とのゆかりが深い。また地元の和菓子である大あんまきは知立名物として有名である。

 

知立市の平成30年6月時点の人口は72,035人、高齢化率は19.6%となっている。合計特殊出生率が高く(2008-2012で1.79)、知立市の人口は自然増を続けている。現在「第6次総合計画」において、「知立駅周辺の整備効果の本市全体への波及」、「子どもや子育て世帯の暮らしやすさの向上」、「自助・共助・公助が息づく協働のまちづくり」を基本的な方針として掲げ、特にこれからを担う子どもや若者がいきいきと暮らし、活躍できるまちへの取り組みを推進している。

 

 

2.第2健康知立ともだち21計画

 

知立市は平成15年度に「健康知立ともだち21計画」を策定し、「一次予防に重点を置き、生涯を通じた健康づくりを進めること、みんなで支える健康づくりを推進すること」を基本方針として健康づくりを進めてきた。平成27年度からの「第2次健康知立ともだち21計画」では、「健康知立ともだち21計画」を引き継ぎつつ、少子高齢化が進む社会において、子供から高齢者まですべての市民が健やかで心豊かに生活できる環境整備を目指して、10年間の健康づくりの計画を定めている。

 

「第2次健康知立ともだち21計画」は「すべての市民が共に支え合い、希望や生きがいを持ち、各世代に応じた健康づくりを実践するまち~輝くまち みんなの知立~」を基本理念とし、以下の3つを基本方針としている。

 

——

 

1)生活習慣を見直し健康を増進します。

生涯を健康に暮らしていくために、市民一人ひとりが健康の重要性を自覚し、正しい生活習慣のあり方について理解し、実践していけるように支援します。

 

2)疾病の発症予防と重症化予防を徹底します。

生活習慣の改善等により、疾病の発症を予防するのと同時に、健康診査やがん検診等により疾病を早期発見、早期治療につなげ、合併症の発症や重症化を予防する対策を推進します。

 

3)社会で支える健康づくりを推進します。

行政だけでなく、地域、事業所、団体等が連携しながら市民の健康づくりを支援します。また地域活動やボランティア活動などを通じて、市民が健康に関心を持ち、地域全体で健康づくりに取り組める環境整備を行います。

 

(以上第2次健康知立ともだち21計画より抜粋)

 

—–

 

第2次健康知立ともだち21計画の周知・活動戦略は以下の通りとなっている。

 

①健康づくり応援キャラクターを活用した親しみやすい情報発信

②ウェブを有効活用し、若年層が効果的に取り組める情報発信

③各課と連携した一元的な情報提供

④健康マイレージ事業など市民が意欲的に健康づくりに取り組める仕組みづくり

⑤実施計画策定による事業の明確化

 

健康づくりの活動には、関心が高い人とそうでない人がいるが、市民に親しまれている知立市のマスコットキャラクター「ちりゅっぴ」や健康づくり応援キャラクター「かっきー」から情報発信をしてもらうことにより、健康づくりをより身近に感じてもらっている。

 

また、市内施設「福祉の里八ツ田」で開催した福祉健康まつりでは、健康の広場を設け、葉っぱの形をした紙に、市民一人ひとりに健康づくりの目標を記入してもらい、「健康の樹」のポスターに貼ってもらったところ、葉っぱの数はポスターが一杯になる400枚を超えた。

 

様々な年齢層の方がいて、考え方もそれぞれ違う市民の方々と一緒に健康づくりに取り組んでいくためには、こういった親しみやすさや市民とのふれあいとの中で、一人ひとりに意識を持ってもらうことが重要だと考えている。

 

 

3.健康知立(読み方:ともだち)マイレージの仕組み

 

健康知立マイレージは、第2次健康知立ともだち21計画の実践の一つとして、平成27年度から実施している施策であり、健康づくりに取り組んでポイントをためる仕組みになっている。

 

以下A~Dのそれぞれの方法で健康づくりに取り組み、合計で50ポイントに達したら、チャレンジシートを提出して参加賞と「まいか」を入手することができ、さらに同時に賞品の抽選に一口応募することができる。年度の期間中、一人何口でも応募することができる。(ただし「まいか」については一人1枚/年度のため、入手できるのは最初の50ポイント提出時の一回のみ)。

 

(出所:健康知立マイレージ チャレンジシートより)

 

 

A レッツ健(検)診ポイント

 

健(検)診を受診すると健(検)診の内容に応じて1ポイントまたは5ポイント。

 

(出所:健康知立マイレージ チャレンジシートより)

 

 

B チャレンジ健康づくりポイント

 

自分で健康づくりのための目標を決めて、30日間記録をつけたら25ポイント。

 

(出所:健康知立マイレージ チャレンジシートより)

 

 

C ボランティア・健康に関するイベント・地域活動へGO!ポイント

 

任意のイベントや地域活動に参加して、活動内容と活動日を記入すると5ポイント

 

(出所:健康知立マイレージ チャレンジシートより)

 

 

D スタンプポイント

 

対象となるイベントに参加して、スタンプを押印してもらうとそれぞれ10ポイント

 

(出所:健康知立マイレージ チャレンジシートより)

 

 

「まいか」は初回のみだが、参加賞については、チャレンジシートの提出毎にもらうことができる。

 

参加賞は障がい者就労施設の製品で、以下のようなものがある。参加賞を受け取った参加者の評判もよく、参加賞をきっかけに購入を続ける市民の方もいて、事業所にとっても認知度向上にもつながっている。

 

 

抽選で当たる賞品については、主に、協賛企業の協力によって提供を受けている。

 

保健センターが企業を訪問して、協賛としての抽選賞品提供のお願いをしたところ、善意で協賛していだける企業・店舗があった。賞品が充実することで市民の参画への意欲も高まると考え、知立市からも商品券やちりゅっぴぬいぐるみを抽選賞品として提供して、賞品の充実を図っている。

 

さらに多くの企業・店舗に健康知立マイレージ事業への理解と応援をいただくことができれば、より賞品が充実し、参加者にとっての健康知立マイレージ事業への魅力が高まるので、保健センターとしても継続的に協力企業・店舗への依頼に取り組んでいる。

 

なお、平成30年度は以下の通りの企業・店舗からの協賛を得た。

 

 

 

4.健康知立マイレージの今後の取組について

 

知立市は健康知立マイレージの導入の前から、様々な形で、ウォーキングの活動を行っている。

 

例えば、都市計画課は池鯉鮒散歩みち協議会にて市内に「散歩みち」を策定し、その散歩みちを市民で歩く「わくわくウォーキング」を開催している。また、生涯学習スポーツ課は毎年5月に「市民歩け歩け運動」を開催しており、知立中学校から明治用水緑道沿いを八橋の文化広場まで約4kmのコースを市民で歩いている。

 

さらに、市民ボランティアによる「健ボラ・ウォーキング」として月2回(ただし夏は暑いので休み)を目途に5km程のコースを歩くイベントがあり、保健センターからも告知を行うなどして一緒に取り組んでいるほか、地区健康推進員活動でのウォーキング、町内会でも自発的にウォーキングをしてくださる方もいて、市民有志でのウォーキングの活動も盛り上がっている。

 

こういった各部署およびボランティアが開催するイベントは、知立市のこれまでの有志の方々が培ってきてくださった重要な資産であり、市民の参画者も多い。また地域に根差して頻度高く開催されているため、市民のウォーキングへの参加意識を高める上でも大きな役割を担っている。

 

健康知立マイレージは、「市民歩け歩け運動」と「わくわくウォーキング」に参加するとDのスタンプポイントを獲得できるようにして、連携を図っている。

 

また、知立市は協会けんぽ愛知支部と包括協定を締結しており、職域での健康づくりについて協会けんぽ愛知支部と連携して取り組んでいる。協会けんぽからは知立市民の被保険者に対して、健康知立マイレージのチャレンジシートを送ってもらうことで、働き世代にも健康知立マイレージの制度を知ってもらうことができるよう、協力をしてもらっている。

 

健康知立マイレージへの参加者はチャレンジシートの提出枚数でようやく1000枚を上回ったところであり、さらなる普及・啓発が必要な状況であるが、「職場のすすめ」や「家族知人のすすめ」による参加者が増加しており、現時点ではこういった取り組みによる口コミ、PR効果が重要であると考えている。知立市ならではの親しみやすさと市民とのふれあいの中で、健康づくりに継続的に取り組む環境をつくっていきたいと考えている。

 

なお、健康知立マイレージはA~Dポイントの合計で50ポイントを獲得するとチャレンジシートを提出して申請することができるが、提出されているチャレンジシートの統計を取ると、Bポイントの比率が高い。1か月間毎日健康づくりの記録をつけると、Bポイントだけで合計50ポイント獲得できるため、その分かりやすさを受け入れてもらっていると思うが、その一方で、健(検)診を受けるともらえるAポイントの比率が低いことが課題である。

 

健(検)診を受けてもらうことは、市民に自分の健康状態を知り、予防のための生活習慣改善につなげてもらうための第一歩であるため、健(検)診を受けてもらうように、Aポイントの普及・啓発を強化していきたいと考えている。

 

知立市としては、市民への声かけやコミュニケーションの中で健(検)診の受診や健康づくりを呼び掛けることが大切と考えており、例えば、妊婦さんや子育ての母子に健(検)診の重要性を呼びかけ、家族の健康づくりにつながるような、そういった取り組みを継続していきたいと考えている。

 

以上