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自治体・国保の取組事例

目指そう!元気ちば 健康ちば21

POSTED : 2018.7.25

 

千葉県PRマスコットキャラクター チーバくん

許諾番号 千葉県許諾 第A1823-1 号

 

 

1.千葉県について

 

四方を海と川に囲まれ、水と緑の豊かな自然に恵まれた千葉県は、200~300メートル級の山々が続く房総丘陵、比較的平坦な下総台地、利根川流域と九十九里沿岸に広がる平野からなる。 県人口は、平成14年(2002)に600万人を突破し、現在全国で6番目に人口の多い都道府県となっている。

 

千葉県は東葛地域、成田周辺地域、千葉地域、長生・山武・夷隅地域、京葉臨海地域、かずさ地域、安房周辺地域に大きくわけることができ、それぞれ以下のような産業の特色を持っている。

 

<東葛地域>

東葛テクノプラザなど産業支援機関を拠点に産学官連携の枠組みを生かした研究開発などが盛んに行われている。

 

<成田周辺地域>

成田国際空港があり、空港関連産業・国際物流・新ロジスティック産業が集積している。

 

<千葉地域>

幕張新都心があり、オフィス、商業・アミューズメント施設など複合的な機能を備えている。

 

<長生・山武・夷隅地域>

先端技術産業とスポーツ・健康志向レジャー産業が集積している。

 

<京葉臨海地域>

石油精製・石油化学・鉄鋼など素材産業の企業がコンビナートを形成している。

 

<かずさ地域>

バイオテクノロジー、精密機械など先端技術産業分野の研究施設やマザー工場などが集積し、国際的水準の研究開発などが行われている。

 

<安房周辺地域>

観光・リゾート地としての豊富な資源を生かしたグリーン・ブルーツーリズムなどの体験型観光も進んでいる。

 

(図出所:千葉県ホームページ)

 

温暖な気候と豊かな大地に恵まれている千葉県は全国有数の農業県でもあり、多くの農業従事者が様々な千葉県農産物を生産している。

 

(千葉県の情報について、千葉県ホームページの以下URLを参考に作成)

http://www.pref.chiba.lg.jp/kouhou/profile/sugata.html#a02

http://www.pref.chiba.lg.jp/kouhou/profile/sangyou.html

 

 

2.健康ちば21

 

千葉県では平成25年3月に「県民が健康でこころ豊かに暮らす社会の実現」を基本理念とした「健康ちば21(第2次)」(平成25年度~34年度)を策定し、「健康寿命の延伸」と「健康格差の実態解明と縮小」を総合目標に掲げ、各種健康づくり施策を展開してきた。総合目標達成のために、以下の4つの施策を柱として取り組んでいる。

 

Ⅰ 個人の生活習慣の改善とそれを支える環境の整備

Ⅱ ライフステージに応じた心身機能の維持・向上

Ⅲ 生活習慣病の発症予防と重症化防止

Ⅳ つながりを生かし、健康を守り支える環境づくり

 

<健康ちば21(第2次)の概念図>

 

平成29年度には「健康ちば21(第2次)」について中間評価を行った。総合目標の「健康寿命の延伸」については、「平均寿命の増加分を上回る健康寿命の増加」を目標としたところ、男性は平均寿命の1年あたりの延びが0.22年に対して健康寿命の延び0.13年、女性は平均寿命1年あたりの延びが0.14年に対して健康寿命の延びは0.27年と、女性は健康寿命の延びが平均寿命の延びを上回ったものの、男性は下回る結果となった。同じく総合目標の「健康格差の実態解明と縮小」については、市町村別健康寿命の最長と最短の差は、平成25年度に男性2.25年、女性3.11年となっており、平成22年と25年を比較すると男性は現状と変わらず、女性は差の開きがみられている。4つの施策の柱については、中間評価の結果、施策ⅠとⅢ、Ⅳが改善傾向にあるものの、分野別では性別や年齢別、地域別の差がみられているものもあった。

 

中間評価の結果を受けて、今後、総合目標の達成に向けて推進すべき施策の方向性を、4つの施策の柱ごとに新たに以下のとおり定めている。

 

Ⅰ 個人の生活習慣の改善とそれを支える環境の整備

〇 全国と比べ食塩摂取量が多く、更なる「減塩」を推進します

〇 働く世代を中心に、「+10(プラス・テン)*」を推進します

  *今より10分多く、毎日からだを動かそうという標語

〇 働く世代を中心に、休養・睡眠の必要性の普及啓発を図ります

〇 女性を中心に、適量飲酒の普及啓発を推進します

〇 若い世代から、たばこによる健康被害の普及啓発を図ります

〇 成人・高齢者の口腔ケアを推進します

 

Ⅱ ライフステージに応じた心身機能の維持・向上

〇 ロコモティブシンドローム(運動器症候群)やフレイル(虚弱)について、高齢期に入る前からの普及啓発を推進します

 

Ⅲ 生活習慣病の発症予防と重症化防止

〇 糖尿病性腎症重症化予防の推進のため、プログラムの周知や関係機関との連絡体制を構築します

 

Ⅳ つながりを生かし、健康を守り支える環境づくり

〇 市町村等が地域の特徴に応じて、健康づくりに関する取組を推進していけるよう、支援します

 

また、こういった中間評価の結果見えてきた健康課題を踏まえて、千葉県では、現在、『減塩、運動、休養、地域の人とのつながり』について重点的に取り組むことで、総合目標である健康寿命を延ばすことを目標とした「目指そう!元気ちば」を掲げている。

 

 

 

3.千葉県糖尿病性腎症重症化予防プログラム

 

「健康ちば21(第2次)」の中間評価の結果、施策Ⅲでは「糖尿病性腎症重症化予防の推進のため、プログラムの周知や関係機関との連携体制を構築」する旨を定め、新たに千葉県糖尿病性腎症重症化予防プログラムを策定した。

 

糖尿病性腎症予防については、国の健康日本21(第二次)等においてその取組が強力に全国的に展開されることが期待され、国保保険者努力支援制度の項目の一つにもなっている。千葉県では、国の定めるプログラムの内容を踏まえた上で、特に、積極的に介入して保健指導や専門医への受診を促すことが重要であるとの方向性に基づき、以下団体に所属する13名の委員からなる予防対策推進検討会を設置して議論を行い、「対象者の抽出基準」「介入方法」「連絡体制」についてプログラムに示した。

 

・船橋市

・我孫子市

・千葉県後期高齢者医療広域連合

・健康保険組合連合会千葉連合会

・全国健康保険協会千葉支部 

・千葉県国民健康保険団体連合会 

・(公社)千葉県医師会

・(一社)千葉県糖尿病対策推進会議

・(独)国立病院機構千葉東病院

・(国)千葉大学

・(公財)日本糖尿病協会千葉県支部千葉県糖尿病協会

・千葉県保健所長会

 

各団体からの委員が参加する検討会での議論に基づき、千葉県医師会、千葉県糖尿病対策推進会議、千葉県保険者協議会、千葉県糖尿病協会が関係機関4団体と連携し、県内の医療資源を最大限活用して糖尿病性腎症重症化予防に取り組むための、以下図のような介入方法を想定している。

 

(資料出所:千葉県糖尿病性腎症重症化予防プログラム概要より引用)

 

図にあるとおり、医師・保険者・薬局等が連携して、対象者を把握し、予防への早期取組を促すための仕組みとなっている。さらに、糖尿病性腎症の発症・重症化のリスクがある、糖尿病未治療者・健診未受診者・治療中断者や糖尿病による通院中で重症化リスクの高い者等に対して、継続受診を勧奨するのと併せて適切な保健指導を行うために以下の通りの連携体制の構築を目指す。

 

(資料出所:千葉県糖尿病性腎症重症化予防プログラム概要より引用)

 

本プログラムは、県内の各医療保険者が医療機関等と連携して重症化予防に取組むための考え方や標準的な内容を示すものであり、各保険者における取組内容については、実情に応じて柔軟に対応することになっている。現在、千葉県や県医師会、地区医師会が中心となって、医師や保健指導従事者向けの研修会を開催しており、今後、市町村や各健保組合等があるエリア毎に研修会を展開していき、県内全域の各保険者の自律的な運営を促していくための活動を行っていく。

 

 

4.保健所圏地域・職域連携推進事業

 

「健康ちば21(第2次)」の施策Ⅳにある通り、千葉県では、「地域の特徴に応じて健康づくりに関する取組の推進」を図るためのつながりの強化や環境の整備に取り組んでいる。その一つに保健所圏地域・職域連携推進事業がある。

 

千葉県内にある習志野・市川・松戸・野田・印旛・香取・海匝・山武・長生・夷隅・安房・君津・市原の各保健所が主体となって、保健所圏内の自治体・保険者・商工会議所・医師などからなる協議会を開催している。また、保健所単位で、地域保健と職域保健の連携により喫煙対策、食と健康、働きざかりの心とからだの健康づくり、糖尿病重症化予防など、それぞれテーマを決めて、テーマに則った事業を開催している。事業の内容としては、例えば啓発チラシ・リーフレットの配布、講習会・イベントの開催などがある。

 

このように、千葉県では、保健所が主体となった事業に商工会や保険者等も参加することにより、職域を通じての働く世代の健康増進の取組への働きかけを行っている。

 

 

5.その他、働く世代の健康増進に向けて

 

働く世代に対しては、千葉県糖尿病性腎症重症化予防プログラムでの職域保険者との連携や保健所圏地域・職域連携推進事業以外にも、県としてウォーキングや市町村独自の体操をホームページに掲載して普及啓発を行っている。

 

「健康ちば21(第2次)」の施策Ⅱ「ライフステージに応じた心身機能の維持・向上」での重点的テーマであるロコモティブシンドロームについても、高齢期前からの心身機能の維持向上の取組が必要であるとして、働く世代への認知度の向上にも努めており、普及啓発に力を入れている。

 

(出所:千葉県ホームページ)

 

さらに、平成27年5月15日に日本整形外科学会から発表されたロコモ度を判定する「臨床判断値」をホームページに掲載したり、日本整形外科学会のリーフレットを配布したりすることにより、ロコモ度判定やロコモを防ぐ運動の実践も呼びかけている。

 

また、女性と男性は、身体のつくりや生理的な機能が異なるだけでなく、かかりやすい病気や、病気になった時の経過・薬の効き方などにも違いがある。千葉県では、こうした視点から病気の予防や健康づくりを進めるため、平成14年度から、「女性の健康支援事業」として、平成19年度には男性の健康支援も含む「性差を考慮した健康支援事業」として、平成25年度からは「一人ひとりに応じた健康支援事業」として、取り組んできた。健康相談・健康教室・保健医療従事者等研修会の開催、女性のための健康リーフレットの作成、若い女性の健康支援などを行っている。

 

以上