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自治体・国保の取組事例

小牧市 ウォーキングアプリ alko

POSTED : 2018.6.18

 

 

 

1.小牧市について

 

小牧市は、名古屋市の北方約15キロメートル、濃尾平野のほぼ中心に位置している。昭和30年に愛知県下21番目の市として誕生し、名神・東名高速道路、中央自動車道の結節点として、さらに県営名古屋空港を擁するなど恵まれた広域的交通条件を生かし、内陸工業都市として飛躍的な発展をしてきた。また、国産初のジェット旅客機MRJ、さらには小惑星探査機はやぶさ2を搭載し宇宙への挑戦を続けているH2Aロケットの要となる液体ロケットエンジンの製造をはじめ、先進的な技術開発も小牧市で行われている。

 

市の中心には、小牧山があり、ここにはかつて、織田信長公が天下統一の夢に向かって第一歩を踏み出し、また、小牧・長久手の戦いで徳川家康公が陣をとった小牧山城があった。小牧山は今、史跡公園として、市のシンボル的な存在となっている。

 

 

2.『健康いきいきポイント事業』について

 

 小牧市では平成28年度から小牧市民を対象として、自分にあった健康づくりにチャレンジしてポイントをため、楽しみながら健康づくりができる『健康いきいきポイント事業』を実施している。『健康いきいきポイント事業』には、①自主目標チャレンジ、②ウォーキングチャレンジ、③健診・検診チャレンジ、④参加チャレンジの4つのチャレンジがあり、チャレンジの実践により項目毎にポイントが獲得できる。

 

①自主目標チャレンジ、②ウォーキングチャレンジで合計100ポイントためると「あいち健康づくり応援カード(まいか)」と交換でき、さらに③健診・健診チャレンジ、④参加チャレンジで合計900ポイント以上ためると「こまきプレミアム商品券」と交換できる仕組みである。

 

(出所:小牧市ホームページ)

 

 

3.ウォーキングアプリ「alko」

 

 小牧市では健康教室などの健康施策や、その他様々なスポーツ振興施策を行っているが、30代~40代の働く世代の参加率が低いことに対する課題意識を持っていた。働く世代は、健(検)診、運動などに時間を割くことが難しいと思われ、どんな時間帯でも自分のペースで参加できるウォーキングアプリならば、あえて場所を用意したりすることなく、働く世代の参画を促すことができるのではないかと考えた。

 

そこで、まず働く世代に健康増進に対する意識を持ってもらうことを目的として、市の広報部門・スポーツ振興部門・観光部門・保健部門など様々な部門の職員により構成するプロジェクトチームを立ち上げ、約1年かけてウォーキングアプリ「alko」を開発した。

 

「alko」は、『健康いきいきポイント事業』の②ウォーキングチャレンジで記入する歩数をカウントできる他、歩行時間や消費カロリー、ランキングなどが表示される。もちろん開始してからの歩行履歴をすべて見ることができ、項目別にグラフでの表示もされるようになっている。

 

(出所:小牧市提供資料)

 

「alko」について、詳細は市ホームページ参照

http://www.city.komaki.aichi.jp/admin/soshiki/kenkofukushi/hoken/6/2/alko/index.html

 

システムで個人情報を管理すると開発費用や運営費用が高くなり、さらに個人情報保護に対するリスクも生じる。そこで開発設計の段階から、「alko」の登録には実名ではなくニックネームで登録するようにした。それにより、個人情報と「alko」の情報が紐付くことはなく、本人の特定ができないようにした。従って、小牧市民以外でも、誰でも「alko」をダウンロードして使用することが可能である。一方、上記図にあるとおり「alko」利用者には「alko」独自のポイントが付与されるようになっており、獲得したポイントは市内限定商品券に交換できることになっているため、市内限定商品券に交換する際のみ、対面で本人確認を行う仕組みにしている。 

 

また、上記機能以外にも、一定ポイント数を達成すると「alkoカード」が発行されるようになっており、「alkoカード」提示によって市巡回バスや市内協力店舗で優待を受けることができるといった制度も試験的に導入している。

 

平成28年10月のアプリのリリース以降ダウンロード数は増え続けており、平成30年4月時点で6000ダウンロード近くになっている。登録された情報から判断する限り、30代~40代のダウンロード者が多い。

 

 

4.「alko」のチャレンジ事業

 

 「alko」では利用者の参画意識を高めるために「alko」を活用したチャレンジ事業を実施している。チャレンジ事業とは、期間を指定して行うウォーキングイベントであり、大きく「個人目標チャレンジ」と「対抗チャレンジ」の2種類がある。

 

(出所:小牧市提供資料)

 

 

これまでに以下のようなチャレンジ事業が開催されている。

 

(出所:小牧市提供資料)

 

 (出所:小牧市提供資料)

 

(出所:小牧市提供資料)

 

(出所:小牧市提供資料)

 

(出所:小牧市提供資料)

 

 

5.「alko」と働く世代

 

 「alko」には働く世代の活用をより促進するために、市内事業所単位で参加することによって民間連携でウォーキングを実施することができる「事業所登録機能」がある。事業所を登録することによって、事業所単位での平均歩数に応じたランキングが表示され、事業所間で競争意識の向上を図ることができるようになっている。さらに、ランキング表示画面では事業所紹介ができるようになっており事業所のPR情報を発信することができる。

 

 また、事業所だけでなく、任意のグループを作成する「サークル登録機能」もあり、この機能を使えば他の事業所とランキングを競うだけでなく、事業所内にサークルを作成し、サークル同士でランキングを競うこともできる。例えば、A会社を事業所として登録し、A会社のX部、Y部、Z部をそれぞれサークルとして登録し、A会社の中で、X部、Y部、Z部で歩数ランキングを競うといった運用をすることもできる。

 

 また、上記④カゴメウォーキング杯のように、企業の協賛を受けてチャレンジを開催した例もある。

 

 市民と同条件ではないものの、在勤者についても、「alko」によって付与されるポイントの市内限定商品券への交換ができるようになっており、市内事業所の「alko」利用の活性化を促している。

 

 

6.今後の展開に向けて

 

 導入時よりダウンロード数は増えているものの、実利用者が伸び悩んでいることが今の課題である。利用者を飽きさせないような仕組みや定期的なチャレンジの開催が必要であると感じている。平成30年5月現在、市内で50近くの事業所が登録されている点が「alko」の強みであり、今後も事業所と連携しながら、「alko」を通じた地域・職域連携での健康増進を図っていきたいと考えている。

 

以上