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自治体・国保の取組事例

口コミで広がる はんだ健康マイレージ

POSTED : 2018.7.6

 

 

 

1.半田市について

 

半田市は、愛知県の知多半島の中央部東側に位置し、古くから海運業、醸造業などで栄え、知多地域の政治・経済・文化の中心都市として発展してきた。半田運河沿いには、醸造業に代表される黒板囲いの製造蔵が今も残っており、当時の風情を伝えている。

 

毎年春に開催される山車祭りは、300年余の歴史があり、「亀崎潮干祭の山車行事」は、ユネスコ無形文化遺産に登録され、国の重要無形民俗文化財にも指定されている。5年に一度、各地区の山車31台が勢揃いする「はんだ山車まつり」は50万人もの観客が訪れる大きな祭りである。

 

平成30年6月時点の半田市の人口は119,508人となっている。高齢化率は平成29年4月時点で23.2%と全国平均よりも低いものの2050年には29.7%となることが見込まれており、さらに、2015年を基準とした場合、後期高齢者の中で85歳以上人口が2035年には2倍を超え、2035年には2.5倍を超える見通しとなっており、健康寿命の延伸は重要なテーマとなっている。

 

 

2.第2次健康はんだ21計画

 

半田市は、平成26年度から平成35年度の10年間を計画期間として「第2次健康はんだ21計画」を策定している。

 

この計画は、健康増進法第8条2項に基づく半田市の健康増進計画に位置づけ、「健康日本21計画(第2次)」や「健康日本21あいち新計画」の方針や目標を踏まえ、半田市の地域特性や健康課題をとらえた、総合的な健康づくり施策を推進するものである。また上位計画である第6次半田市総合計画や、関連計画とも整合性を図った内容となっている。

 

(資料出所:第2次健康はんだ21計画)

 

第2次健康はんだ21計画は、基本理念を「健康で明るくこころ豊かなまち はんだ」とし、以下の通り基本方針を定め、推進目標ごとに施策を推進している。

 

——

 

基本方針1 疾病の発症と重症化の予防

 

半田市の健康課題である、がん、心疾患、慢性腎臓病、糖尿病、肥満、歯周疾患の予防を進めます。健(検)診や予防接種、生活習慣の改善等によって回避できる疾病は、市民への周知を徹底します。また、慢性疾患の発症や悪化は、個人の意識や行動に加え、環境の影響が大きいため、地域・職場等での包括的な取り組みを進めます。

 

基本方針2 生活習慣の見直しと生活行動の改善の推進

 

正しい知識に基づき行う「生活習慣の見直し」に加え、できることから始める「生活行動の改善」を推進します。「正しくあるべき姿」ばかりでなく、「なりたい姿」をイメージして、自らの生活に合わせた、生活行動ができる支援を進めます。「健康はんだ21計画」で進めてきた1次予防を引き継ぎ、毎日の生活の中で実践できる健康づくりの普及啓発を進めていきます。

 

基本方針3 生涯を通じた社会で支える健康づくり

 

健康づくりの主体である市民一人ひとりが、生涯を通じて健康づくりに積極的に取り組むことが重要です。子どもの頃から「自分の健康は自分で守る」意識を醸成し、生涯にわたる自分らしい健康づくりへの取り組みを支援します。また、個人の健康は家庭、学校、地域、職場等の社会環境の影響をうけるため、社会全体として健康づくりの取り組みが進むよう、市民の健康を守る環境を整備します。

 

(以上 第2次健康はんだ21計画より抜粋)

 

——

 

平成30年度は、第2次健康はんだ21計画の中間評価を予定しており、「半田市市民健康づくり推進協議会」にて協議している。「半田市民健康づくり推進協議会」は昭和54年に設置され、保健医療機関や地域団体の関係者等を委員とし、市民の健康づくりの推進に関する事項について協議している。

 

また、庁内の関係課とも連携し健康づくりを推進している。特に、福祉部国保年金課とは、特定健診とがん検診、歯周病検診等で連携をしたり、健康づくりという点では加入している保険は関係ないという気持ちで、組織の壁なく一緒に取り組んでいる。

 

また、保健センターには母子保健と成人保健があり、特に母子保健は対象者のほぼ100%に必ず会うことができるため壮年期世代含めた健康づくりを含めて母子保健の対象者に呼びかけるといった活動を何年も前から行っている。

 

関係者一体となった健康づくりの呼びかけの効果もあり、平成20年度以降特定健診の受診率は50%を超えており、平成28年度は55.8%となっている。さらに、特定保健指導の利用率についても利用率は29.6%(平成28年度)と、いずれも全国平均を大きく上回る結果となっている。

 

 

3.はんだ健康マイレージ

 

半田市が健康づくりで最も重要と考えているのは、生活習慣改善である。

 

はんだ健康マイレージは、半田市の「生活習慣」が最も大事という健康づくりの考え方に基づき、健康に関心が低い人にも、意識を持っていただくための一つのきっかけとなることを狙って実施している。

 

はんだ健康マイレージの制度は、A健診ポイント、B参加ポイント、C実践ポイントの合計で100ポイントたまると、「まいか」カードと選べる得な健康グッズがもらえる仕組みとなっている。

 

(資料出所:はんだ健康マイレージ ポイントカード)

 

平成30年度は、100ポイント達成記念として以下の健康グッズや無料券を進呈している。

(※健康グッズは内容が変更となる場合あり)

 

(資料出所:はんだ健康マイレージ ポイントカード)

 

■A健診ポイント

 

A健診ポイントは、上記図に資料されている、◆特定健康診査・健康診査の受診◆住民健康診断◆勤務先での特定健康診査の受診・人間ドックなど◆半田市がん検診・職場でのがん検診の受診◆歯科健診◆歯周病健診◆歯の健康センターのいずれかの健診を1つ受診すると40ポイントがもらえる。

 

この40ポイントは必須ポイントであり、この40ポイントがないと、その他のカテゴリの合計で100ポイント達成したとしてもポイントカードの提出は受理されない仕組みになっている。

 

さらに健診等の結果など受診が証明できるものを保健センター窓口に持参する必要があるなど、健診に関しては、必ず受診を呼び掛けるよう徹底した内容となっている。

 

■B参加ポイント

 

B参加ポイントは、対象事業に参加すると、参加毎に10ポイントもらえる仕組みである。B参加ポイントの対象講座は、ホームページやチャレンジシートにも掲載されており、また講座やイベント開催時にははんだ健康マイレージのフラッグを立ててもらうことになっている。このB参加ポイントの対象事業は、すでに決定・公開している講座やイベント以外にも、随時募集しており、以下のような条件を満たす場合は、対象事業として保健センターが認定を行っている。

 

〇 誰もが参加できるイベントや講座であること

〇 健康づくりにつながる内容であること

〇 ポイントの付与は「はんだ健康マイレージ対象者に限られる」こと

 

例えば、これまでにお琴の教室・カラオケ大会・将棋大会などもB参加ポイント対象事業として認定されている。

 

特に高齢層の健康づくりにおいて、積極的に外に出て社会参加をすることも重要であるため、保健センターと介護予防・日常生活支援総合事業の管轄部門である高齢介護課とで協力した結果、対象事業(参加団体)は随時増えていっている。

 

参加団体が増えることにより、ポイントを貯める参加者も増える。

 

このように対象事業が増えていっているのは、積極的に呼びかけてくれている参加者の方がいるおかげである。こういった方々の口コミのおかげで、はんだ健康マイレージの対象事業が増え、それによってはんだ健康マイレージの参加者が増えていっている。

 

はんだ健康マイレージは、このようにリーダーシップをもつ参加者の方々の口コミのおかげで広がっていると言うことができる。

 

■ C実践ポイント

 

若い世代においては、対象事業に参加することが時間的にも難しいという課題があったため、C実践ポイントを今年度より取り入れた。C実践ポイントは、自ら健康づくりのために決めた取り組みを実践した場合に1ポイントが付く仕組みになっている。

 

例えば、1日の目標歩数以上歩いた、休肝日にした、いつもより速足であるいた、禁煙日にした、ストレッチ体操をした、1日3食野菜を食べた、筋トレをした、腹八分を心がけた、駅や施設で階段を使った、間食を控えた、朝と晩に体重を測った、1日20回噛んだ、早寝早起きをした、1日3回歯を磨いた、趣味の講座にでかけた、地域行事に参加したなどであり、期間中、同じ取り組みを続けても、毎日変えてもOKである。1日1回、自分のペースで取り組んでいただくことを重視した仕組みになっている。

 

 

 

はんだ健康マイレージは平成30年度で3年目になる。健康に関心のない人にも意識してもらえるような取り組みを今後も考えている。

 

 

半田市は、はんだ健康マイレージのしくみを活用して、地域社会全体の健康づくりを盛りあげ、基本理念である「健康で明るくこころ豊かなまち はんだ」を目指している。

 

以上