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企業・健保の取組事例

健康づくりは休養から プロフィットジャパン

POSTED : 2018.7.13

 

 

 

1.株式会社プロフィットジャパンについて

 

株式会社プロフィットジャパン(以下「プロフィットジャパン」)は、フィットネス施設のプランニング、コンサルティング、 事業立ち上げ、経営、業務委託等を行っている。

 

プロフィットジャパン代表の菊賀信雅氏は、筑波大学体育専門学群卒業後にセントラススポーツ株式会社に入社し、フィットネス事業の創設スタッフとして100クラブ以上の開設、運営、指導、教育を行ってきた。そういった経験に基づき、1992年にプロフィットジャパンを設立し、従来のフィットネスクラブとは大きく異なったフィットネスクラブである「コンビニフィットネス®」の運営およびフランチャイズを行っている。

 

(コンビニフィットネスの全国施設についてはPJフィットネス研究所ホームページhttps://fitness-labo.jp/store-info/参照)

 

代表の菊賀氏は、外部企業の社員健康教育や厚労省委託研究(健康づくりシステム開発事業)の委員にも選任されている。大学等とも連携した学術的な研究にも従事しており、研究論文の学術誌への掲載や学会等での発表、書籍の発刊もおこなっている。2015年にはACSM(アメリカスポーツ医学界)でも発表した。

さらに、フィットネスを健康長寿産業として広く社会に貢献することを目的として、2018年には、フィットネスに関するさまざまな情報を収集し、調査研究を行い、エビデンスとして発信して行くと共に、健康サポート産業や施設の参加率の向上や健康づくりの継続を促進するためのサポートを行うPJ(プロフィットジャパン)フィットネス研究所を設立した。

 

 

2.コンビニフィットネスについて

 

1)プロフィットジャパンが運営およびフランチャイズ展開する「コンビニフィットネス®」の大きな特徴は、「運動好き」な人ではなく、「高齢者、疲れている人、運動が苦手な人、スポーツクラブに行かない人」が対象であるということである。

 

施設の規模は、40~50坪で文字通りコンビニぐらいのスペースで運営している。

 

コンビニフィットネスの目的はトレーニングではなく、疲労回復、腰痛・肩こりの解消、介護予防、ダイエット、健康維持などであり、激しい運動を抜きに効果が得られるようになっている。さらに、スポーツウェアに着替える必要なく、普段着のまま、汗をかかずに、短い時間でも実施することができる。

 

 

以下、コンビニフィットネスのプログラムの一例である(プロフィットジャパン ホームページhttp://www.convenifitness.jp/menuより引用)

 

ボディフレックス

 

ボディフレックスサイド

 

ボディフレックスショルダー

 

これらの機器は、プロフィットジャパンが独自に開発したものであり、それぞれ、骨盤の位置調整、腰周辺のストレッチと可動域拡大、肩・肩甲骨周辺のストレッチングといった効果がある。

 

一般的なフィトネスクラブでの能動的な運動とは違い、コンビニフィットネスでは自動で動くマシンに併せて動く受動的(パッシブ)な運動となっている点が大きな特徴である。

他にも身体をほぐしたり、ストレッチしたりする体調調整のためのマシンが豊富にそろっている。

 

また、エクササイズについても、負荷が軽く安全な油圧式筋力トレーニングマシンを用いる、サーキットトレーニングを採用している。筋力トレーニングと有酸素運動を30分以内で効率よく行い、楽しく継続的に行うことができるようなプログラムとなっている。

 

 

コンビニフィットネスでは、利用者の継続性を確保するため、最初は「気持ちいい」「楽だ」のパッシブから始め、身体活動を少しずつ増やし、楽しみながら効果を出すことができる。

 

これらのプログラムは以下の図にある通り、体内・筋肉中の血流をアップさせ、代謝を向上させるように組み立てられている。中高年者や低体力者についてはLoad(負荷)とRecover(回復)とをバランスよくプログラム化して提供しないと疲労過多になってしまうため、Load(L)のトレーニングの後にはRecover(R)できるボディメンテナンスを行うL&Rメソッドとして確立している。

 

L&Rメソッドは高齢者からアスリートまですべての方々を対象としており、これらのすべてをコンビニフィットネス40坪の敷地内で実現している。実際に利用者には90歳を超える人も複数名いて、2008年に日本フィットネス産業協会より発表された、【今後伸びる業態と方向性】のキーワードである、「介護予防サービス」「パーソナル」「メディカル」「リハビリ」「リラクゼーション」を備えた、地域とのコミュニケーションの場としての唯一のフィットネス事業であると言える。

 

(資料出所:プロフィットジャパンホームページ)

 

2)また、もうひとつコンビニフィットネスで重要視しているものが、「カウンセリングシステム」である。

 

フィットネスクラブの会員は、自分一人で通い続けるか、トレーナーのカウンセリングがあるかで、退会率がはるかに変わる。

 

2016年にJSSM(Journal of Sports Science and Medicine)で発表された内容では、インストラクターがいるエクササイズのみの場合と、そこに3回のカウンセリングを入れただけの違いで退会率が30%も差が出たという結果がある。

 

コンビニフィットネスでは入会時と既存会員に、独自のカウンセリングシステムである、「PPC(パーソナルプランニングカード)」というものを行い、入会率を上げて、退会率を下げる対策をシステム化している。

 

プロフィットジャパンはこのカウンセリングシステムを他社のフィットネスクラブにもコンサルティングで行い、実際に、入会率が50%から90%台まで底上げするなどの実績を出している。

 

※㈱プロフィットジャパン提供資料

 

このように、プロフィットジャパンが中高年者や低体力者、さらには運動嫌いの方を対象としたコンビニフィットネスを展開する背景には、日本では積極的にフィットネスクラブに通って能動的に運動する人の人口比率が3%程度という事実がある。残りの97%の人に健康増進に取り組んでいただくためには、運動という考え方よりも「休養」という考え方が重要であると考え、中でも消極的休養に分類されるコンディショングやリラクセーションが必要な要素であると考えた。今では多くの企業がフランチャイズ展開しているクイックマッサージを日本で最初に行ったのもプロフィットジャパンである。

 

またフィットネスの対象人口の年齢層が高まっている点も重要である。年齢別構成比ではすでに40歳以上が70%を占めており、60歳以上でも30%を超えている。中高年者も継続して通い続けてもらうためには、体力アップだけでなく「障害予防、疲労回復、リラクセーション」がますます求められるようになると言える。

 

このような背景から、温浴施設などのリラクゼーション業とも相性が良く、今後は温浴施設内でのコラボ展開も多数予定している。

 

コンビニフィットネスでは、L&Rメソッドに基づく専門のカウンセリングによって、「積極的休養」と「消極的休養」のバランスをとった独自のプログラムを提供している。もちろんこういった独自のプログラムを行うためには必要な知識をもったパーソナルトレーナーが必要であり、プロフィットジャパンではそういったパーソナルトレーナーの教育・養成も行っている。

 

(資料出所:プロフィットジャパン ホームページ)

 

コンビニフィットネスはフランチャイズ展開を行っているため、会費はそれぞれの施設で異なり、画一的な価格設定にはなっていないが、全般的に一般のフィットネスクラブの料金設定よりも低い価格設定になっている。

 

これは、フィットネスクラブに通ったことがある人と、フィットネスクラブに通ったことがない人との間で、フィットネスクラブに費やしてもよいと感じる価格に対する考え方に乖離があるためである。

 

フィットネスクラブに通ったことがない人にコンビニフィットネスに通ってもらうためには、一般のフィットネスクラブよりも低い料金体系にする必要があると考えてこういった価格設定になっており、逆に言えば一般的なフィットネスクラブよりも低い価格設定でも事業として継続できるようになっている。そういった事業面でのノウハウも、全国にフランチャイズ展開できている重要な要素と言えるだろう。

 

 

3.実際にコンビニフィットネスを経験した感想

 

プロフィットジャパンにインタビューをさせていただいた際、実際に機器を用いたプログラムを体験させていただいた。筆者はスーツ姿であったが、それが問題となることはなかった。

 

その一方で効果は期待以上であり、ボディフレックス、ボディフレックスサイド、ボディフレックスショルダーを終えた後、身体が軽くなったことを感じた。その後インタビューを受けていただいたトレーナーの方と会話をしながら、フィットネスを行ったが、ほとんど汗をかくこともなかった。

 

積極的に運動をする人はもともと健康であることが多く、本来運動をしなければならない人ほど、運動嫌いであることが多い。コンビニフィットネスは、こういった運動嫌いの人でも無理なく続けられるプログラムとなっている。働く世代の生活習慣病改善、そして高齢者の健康寿命延伸を実現する上で、コンビニフィットネスへの期待は大きいと感じた。

 

以上