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企業・健保の取組事例

フジクラの健康経営への取組み

POSTED : 2015.7.30

 

5.活き活きした職場の実現に向けて

現代においては、あらゆる仕事が高度化、専門化しているため、個人一人一人の仕事の領域が狭くかつ深くなっていっている。一人一人の仕事の領域が狭く、深くなると、お互いの領域が分からなくなるので同じ部署内でもコミュニケーション量が低下する。結果として一人で仕事を抱え込むケースが多くなる。

これが社会や技術の進歩なので仕方がないが、各個人に対する責任やプレッシャーは年々強くなるばかりであり、以前よりメンタル不調が増えていくのは当然の成り行きであるともいえる。だからこそ、現代では意図的にコミュニケーションを作り上げていくことが必要となる。

フジクラでは、同じ職場の社員が集まって、全員で活き活きする職場を考えましょうという「いきいき職場づくりワークショップ」を実施している。ワークショップの開始直後の状況と異なり、議論が始まると白熱し、発表が始まるとニコニコになる。社員同士が仲間同士だと思うと組織の活性度があがる。社員一人一人はコミュニケーションを求めているのに、それができない前述した職場の社会心理的環境がある。

フジクラ社内で統計をとって分析をしたところ、歩数計を「日頃から携帯している」人とその日数が多い職場と職場の一体感の高い職場は、見事なまでに正の相関関係があった。「持っている」だけで何故関係するのか?それは、職場内で共通の「歩数」という話題があることで職場内のコミュニケーションが醸成されているからであると思われる。健康経営と組織の活性化が密接に結びついていることは間違いない。

組織が活性化すると社員の健康度も上がる。フジクラの健康経営は、そういった組織からのアプローチにも取り組んでいる。コミュニケーションが活性化すると、イノベーションも生まれやすくなる。企業が生き残っていく上で変化への適応が不可欠であり、そのためにはイノベーションは生み続けなければならない。個人が健康になり、組織内外のコミュニケーションが活性化し、イノベーションが生まれてくると、ますます健康経営には経営戦略的価値があるということになる。

病気になるとネガティブになるのは、人間の本能として備わった特性である。ネガティブになれば不平不満も広がり、コミュニケーションも低下し、さらに生産性も低下する。逆に、社員一人一人が元気になれば、会社全体が元気になり、会社が元気になれば、日本が元気になる。フジクラでは、このような長期的な視点で、健康経営に取り組み続けている。(おわり)