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自治体・国保の取組事例

豊橋市 ”とよはし健康マイレージ”

POSTED : 2017.5.31

 

 

1.豊橋市について

 

愛知県豊橋市は明治39年8月1日に全国で62番目の市として誕生した、東は弓張山系を境に静岡県と接し、南は太平洋、西は三河湾に面しており、豊かな自然と温暖な気候に恵まれた中核市である。現在の人口は約38万人となっている。豊橋市のある東三河地方は大化の時代に「穂の国」と呼ばれた実りの多い地域であり、今も豊川用水の豊かな水にも巡られて農業が盛んにおこなわれている。豊橋市では、露地野菜、果樹、園芸作物、稲作など多種多様な作物が栽培されているほか、日本一の飼育羽数を誇る養鶉を始め、養豚、養鶏などの畜産も盛んで全国トップクラスの農業産出額を誇っている。

 

工業についても、明治以来の繊維工業、木材・木製品工業と、昭和10年代から20年代にかけて急速に発展した食品加工業と機械器具工業などを中心に発展し、昭和30年代から臨海工業地帯の整備が進み、造船、金属、機械、自動車、電機、精密機械、化学繊維などの産業が進出した。ドイツの化学メーカー、欧州の自動車メーカー、ブラジルの飲料メーカーなどが相次いで進出し、豊橋港周辺は多様な業種構造を特徴とする工業地帯として発展を続けている。

 

平成22年4月には、保健・医療・福祉の機能が一体となったゾーン「ほいっぷ」に、保健所・保健センターがオープン。「ほいっぷ」は、保健の「ほ」、医療の「い」、福祉の「ふ」の頭文字を用い、各施設が混ざり合い連携するところをイメージした、公募によるゾーンの愛称である。このゾーンには三師会(医師会・歯科医師会・薬剤師会)の施設整備が同時に進められており、各会との協働で事業を進めている。豊橋市の保健所・保健センターは「健康づくり拠点・健康あんしん拠点」として、市民が安心して暮らすための衛生面での安全確保や健康づくりを促進するため、専門スタッフによる啓発・支援・指導を行うとともに、学校や企業などとも連携しながら、地域における健康づくり活動のひろがりを目指す取り組みを行っている。

 

(写真出所:豊橋市ホームページ)

 

2.健康とよはし推進計画

 

豊橋市では、市民がそれぞれの立場でいきいきと暮らすことのできる生活を作り上げるため、平成14年度から平成24年度までの「健康とよはし推進計画」を策定し、平成25年度には平成34年度までの10年間の計画とする「健康とよはし推進計画(第2次)」を策定、現在実行している。

 

「健康とよはし推進計画(第2次)」は、『こころ豊か からだ健やか みんなで健康』を基本理念とし、市民が生涯にわたり、心身ともに健康で生きがいを持って安心して生活することができるまちを目指し、健康づくりに取り組んでいる。基本目標は『健康寿命の延伸』であり、健康であると感じて生活する「健康感」の割合を高めていくとともに、日常生活が制限されることなく生活できる「自立期間」を延ばしていくことを目指している。この基本目標を実現するための基本方針は以下の通りである。

 

1)健康的な生活習慣の定着

①栄養・食生活の改善

②身体活動・運動の定着

③禁煙の推進

④飲酒の適正化

⑤歯・口腔の健康の推進

 

2)生活習慣病の発症及び重症化予防と感染症予防の推進

①がんの予防

②循環器疾患の予防

③糖尿病の予防

④感染症の予防

 

3)社会生活機能の維持・向上

①こころの健康及び休養の支援

②次世代の健康支援

③高齢者の健康支援

 

4)社会環境の整備

①健康を支え、守る環境の整備

 

健康とよはし推進計画のマスコットキャラクター「けんとくん」は、健康づくりの様々なイベントに参加しており、また「ほいっぷ」にも展示されて来所される豊橋市民を出迎えている。

 

 

3.ええじゃないか! 歩(ほ)の国とよはしプロジェクト

 

健康とよはし推進計画(第2次)基本方針である「健康的な生活習慣の定着」「社会環境の整備」を集中的に推進するためのプロジェクトの一つが「ええじゃないか!歩(ほ)の国とよはしプロジェクト」である。このプロジェクトでは、「歩く(運動)」をキーワードに、「プロジェクトメイン事業」「健康を支える事業」「健康を応援する事業」を三本の柱として、市民の誰もが健康になることのできる「健康なまちづくり」を進めている。

 

(資料出所:豊橋市ホームページ)

 

■プロジェクトメイン事業 

 

<とよはし健康マイレージ事業>

自身で立てた健康目標の達成や行政が推進する事業等へ参加することによりポイントが獲得でき、一定以上のポイント獲得者には県内協力店で様々な特典が受けられる「優待カード(まいか)」の交付や抽選で健康グッズなどが当たる。

 

■健康を応援する事業

 

<健康シンポジウムの開催>

健康なまちづくりを市全体で取組むことを市民にPRするシンポジウム等を開催している。先進自治体の取組み事例の発表や基調講演などにより、これからの豊橋市が目指す「健康なまちづくり」施策の参考としており、また、健康の道を利用したウォーキング大会も行っている。平成28年度には市制110周年のイベントとして2DAYマーチも行っている。

 

<スマートウェルネスシティ首長研究会への参画>

豊橋市は、「スマートウェルネルシティ首長研究会」の会員である。この「スマートウェルネスシティ首長研究会」は、「健幸(健やかで幸せ)」をまちづくりの基本に据えた新しい都市モデル『Smart Wellness City』の構築を目指す首長の同士が集まり、平成21年に発足した研究会である。豊橋市も「健幸」をまちづくりの基本に据えた政策を積極的に展開するため、先進的に実践する自治体の首長と連携している。

 

4.とよはし健康マイレージ事業

 

「ええじゃないか!歩(ほ)の国とよはしプロジェクト」のプロジェクトメイン事業である「とよはし健康マイレージ事業」は平成27年11年から開始している「誰でも気軽に参加できる」市民の健康づくりを応援する新しい取り組みである。

 

日々の運動や食事等の目標を達成できた場合や、健康診断の受診・健康に関する講座やイベントへの参加、1日に歩いた歩数等、健康づくりに取り組むことでポイントが貯まり、一定のポイントを貯めた方に、健康マイレージ協力店でサービスを受けることができる「まいか」(発行日から1年間有効)や、記念品(抽選)が当たる。ポイント管理・記念品応募はWEBでも専門用紙のどちらでも対応できる。

 

 

ポイントは以下の3種類となっている。

 

①デイリーポイント

 目標を達成できたら1項目につき1ポイント、1日最大5ポイント

 

②ボーナスポイント

 健(検)診を受診すると20ポイント。健康づくりにつながるイベントや教室に参加して10ポイント。

 

③歩数ポイント

 1日の歩数を数える。1歩=0.001ポイント。1日最大10ポイント

 

ポイントが100ポイントたまると応募をすることができ、「まいか」を入手して愛知県内の「まいか」協力店で割引等の特典を得ることができる。豊橋市では豊橋市内の商店にも依頼して、「まいか」協力店になってもらっている。現在豊橋市内における「まいか」協力店は以下の通りである。

 

http://www.city.toyohashi.lg.jp/secure/24730/kyoryokuten290111.pdf

(豊橋市ホームページからのリンク)

 

さらに、Wチャンスがあり、100ポイントためて「まいか」を入手した後も、さらにポイントをためて応募すると、抽選で記念品が当たる可能性もある。平成28年度の記念品は豊橋産野菜の詰め合わせだったが、平成29年度の記念品は現在選定中となっており、決定次第ホームページ上で公開される予定となっている。

 

プランにはベーシックプラン以外にもファミリープランがあり、こどもとおとなの2人1組で参加することができる。ファミリープランではこどもがデイリーポイントの40ポイント、おとなはベーシックプランと同じ100ポイントを貯めて、併せて140ポイントで応募し、「まいか」を入手することができる。また、ファミリープラン独自のWチャンスで、抽選でファミリープラン用の記念品があたる可能性もある。さらに、その後もさらにポイントをためれば、ベーシックプランのWチャンスに応募することも可能である。

 

【ベーシックプラン】

 

【ファミリープラン】

 

とよはし健康マイレージに参加するには、チャレンジシートで参加する方法とWEBで参加する方法がある。

 

1)チャレンジシートで参加する方法

 

チャレンジシートは、市内のチャレンジシート設置場所で入手する他、豊橋市のホームページの「とよはし健康マイレージ」の対象ページ(http://www.city.toyohashi.lg.jp/18987.htm#kami)からダウンロードすることができる。

 

 

 

チャレンジシートを入手したら、その日から取り組みをスタートすることができる。

 

 

2)WEBで参加する方法

 

スマートフォン、携帯電話、パソコン、タブレット等で健康づくりの記録から、まいか・記念品応募までの全てが簡単にできる。応募のために市役所や保健所等に行く手間は一切かからない。(携帯電話の機種によっては使用できない場合もある) また、健康カレンダーで健(検)診や健康講座等の検索、自分の歩いた距離に応じて豊橋市内や全国を旅するバーチャルウォークの体験、グラフで歩数や体重の管理ができる等チャレンジシートにはない機能をWEB上で使用できる他、ポイントがたまった際の申請もWEBから直接行うことができる。さらに「まいか」の協力店もWEB上で確認できるようになっている。

 

 

 

 

(資料出所:豊橋市ホームページ)

 

豊橋市では、健康づくり事業を行っている中で、60代以降の方の参加者が多く、働き盛りの参加者が少ないという課題があった。そこで、とよはし健康マイレージの立ち上げの時にワーキンググループメンバーで議論を重ね、WEBを活用すれば働き盛りの参加者が増えるのではないかということで導入の時からWEBを検討してきた。

 

実際にWEBで事業展開をした結果、30代~50代の働き盛りの参加者がWEB参加者の7割を占めており、チャレンジシートの参加者では60代以降が6割を占めているのと対照的な構成比となっている。

 

3)とよはし健康マイレージの周知活動

 

豊橋市は市内の企業を訪問してマイレージ事業の紹介をしている。また、豊橋鉄道の電車内の中吊り広告を掲載したり、啓発用のフラッグを駅などに掲示したりして周知活動も行っている。また、ファミリープランもあるので、市内の学校にもファミリープランをお知らせして、親子で取り組むことを期待した活動を行っている。できるだけ、多くの市民にとよはし健康マイレージに参加していただき、健康づくりに取り組んでいただくために、今後もこういった周知活動を継続してくとともに、市内の商工会等との連携も行っていきたいと考えている。今回、豊橋麺類組合の協力があって、麺類の飲食店に多数協力店になってもらうことができたが、さらに市内の店舗や企業と連携して、より多くの店舗に協力店になってもらうとともに、商工会等を通じて働き世代に健康づくりをPRしていくことも重要であると考えている。

 

5.豊橋市健康づくり推進プロジェクト協定

 

豊橋市は、市民の健康づくりに一緒に取り組んでいくことを目的に豊橋信用金庫・東京海上日動火災保険株式会社・東京海上日動あんしん生命保険株式会社と協定を締結した。

 

http://www.city.toyohashi.lg.jp/secure/48945/siryou.pdf

(豊橋市ホームページからのリンク)

 

健康づくり事業の協働企画や健康づくりの周知で民間企業と一緒に取り組むことで、働き世代へのアプローチや市内企業を通じた健康づくりの推進をより一層強化していく。

 

以上