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自治体・国保の取組事例

厚木市 あゆコロちゃんGENKIポイント

POSTED : 2017.4.20

 

1.神奈川県厚木市とあゆコロちゃん

 

 厚木市は神奈川県の中央に位置し、秦野市、愛甲郡清川村・愛川町、相模原市、座間市、海老名市、高座郡寒川町、伊勢原市、平塚市の6市2町1村に接している。新宿へのアクセスも良好なことからベットタウンの位置づけにあると同時に、西に大山があり、北から東にかけて相模川が流れているなど自然豊かな都市としての性格も持つ。

 

   厚木市では、一人一人が地域に関心を持ち、日頃から助け合い、市民協働により、身近な課題に取り組むことで、笑顔で暮らせる安心・安全なまちをつくることができると考え、家庭や地域で思いやりの心を育み、ふるさとを世代を超えて愛し、誇れるまちとするため、次のとおり「市民ふれあい都市」宣言を行っている。

 

■ふれあいの家庭づくり

家族との絆(きずな)を深め、人を思いやる豊かな心を育み、ぬくもりのある「心ふれあう家庭」をつくりましょう。

■ふれあいの地域づくり

地域に暮らし、働き、学ぶ中で、地域活動の輪を広げ、みんなで支え合う「心ふれあう地域」をつくりましょう。

■ふれあいのまちづくり

人とのつながりの輪を広げ、希望に満ちた、未来に輝く「心ふれあうまち厚木」をつくりましょう。

 

 厚木市のご当地キャラクターであるあゆコロちゃんは、あつぎの名産「アユ」と「厚木シロコロ・ホルモン」のブタがモチーフになっているキャラクター。花火やサツキの花、温泉などあつぎの魅力いっぱいの手作りハッピが一番のお気に入り。あつぎの魅力をPRする「シティセールス大使」として、日々あつぎを盛り上げるために頑張っている。

 

 

 

2.厚木市の健康づくり

 

   厚木市の人口は、平成29年1月現在22万6,651人となっている。今も人口が増え続けているが平成32年には減少に転じることが予想されている。全国平均と比べると高齢化率は低いものの、平成25年に20%を超え、平成27年には22.9%となっており、今後さらに高まっていくことが予想されている。

 

  厚木市では、国民健康保険加入者の40 歳から74 歳までを対象に特定健康診査を実施しているが、平成27年度の特定健康診査の受診率(法定報告値)は、男性全体では27.2%、女性全体では36.8%、かつ、特定健康診査受診者中、内臓脂肪症候群該当者の割合は、男性全体では26.8%、女性全体では10.2%となっており、健診受診率向上と生活習慣予防活動の増進が大きな課題となっている。

 

  平成28年度に、健康増進及び食育推進を図る「第2次健康食育あつぎプラン」を策定した。『生涯現役健康都市』の実現を目指し、健康寿命の延伸を実現するために、基本目標として「健康寿命の延伸、みんなで描く健幸生活」を掲げている。また、「基本方針」として「生活習慣病の発症予防と重症化の予防」「生涯にわたる食育の推進」「生活習慣及び社会環境の改善」「市民との協働による健康づくりの推進」の4つを設定している。

 

  また、「心のケア」については、「こころの体温計」という仕組みを構築している。「こころの体温計」は、簡単な質問に答えるだけで、様々なキャラクターがストレスの大きさや落ち込み度を教えてくれる。「家族モード」「ストレスタイプテスト」「赤ちゃんママモード」「アルコールチェックモード」「大切な人を突然亡くされたあなたへ」などがある。

 

  さらに、市内の飯山・七沢地域にある各旅館が独自で環境・運動・食事・温泉の4つの要素を組み合わせた健康プログラム「健康づくり大学」や、認定資格を取得した森の案内人による自然を活用した「森林セラピー」などの健康づくり活動を行っている。

 

※関連サイトリンク

http://www.city.atsugi.kanagawa.jp/kankou/iyashi/daigaku/d021416.html

 

3.あゆコロちゃんGENKIポイントの取り組み

 

 厚木市では、市民が気軽に楽しみながら健康づくりを実践し、市民の健康意識の向上を図るため、あゆコロちゃんGENKIポイントを実施している。20歳以上の市内在住者、在勤者、在学者が対象で、6月1日から翌年2月15日までの実施期間中、各種健診事業の受診、健康増進事業・関連事業等への参加、健康や食育に関する個人目標の実践によりポイントを貯め、応募すると抽選によって様々な特典が当選する仕組みである。

 

 特典は、市内にある七沢温泉・飯山温泉の温泉入浴券、夢未市・厚木市まるごとショップあつまるなどの商品券、厚木市・友好都市の物産引換券に加え、企業賞、後期高齢者賞、国保賞などがある。特に企業賞については、以下の通り市内各企業から提供を受けており参加者の人気が高い。

 

 

 

 あゆコロちゃんGENKIポイントは、厚木市市民健康部健康医療課(現在は、健康長寿推進課)が主体となって平成27年度から開始した。第1回となる平成27年度の協力企業は2社だったが、平成28年度は事業開始前から市内の企業に訪問し、結果として15社の企業等の協賛により、特典の提供を受けた。企業賞は、ホームページで随時更新しており、チラシやポスターにも協賛企業として掲載している。

 

 

 企業賞は抽選で選定され、「この商品が欲しい」という指定をすることはできない。ポイントが30ポイント貯まれば1口応募でき、6月1日から2月15日までの事業期間内ならば一人当たり申請口数の制限なく応募できるので、期間内で何口も応募してくださる参加者の方も多い。

 

   参加賞は30ポイントコース、90ポイントコースそれぞれ全員1回のみとなっており、平成27年度はピンバッチ、平成28年度ハンドタオルとなっている。ハンドタオルはウォーキング等で汗をかいたときのためにという意味も込めている。

 

 

ポイントは、①健診・検診等の受診、②指定の教室・市主催事業等への参加、③個人目標への取り組みよって付与される。

 

 

①健診・健診等の受診は、人間ドックの受診で30ポイント、各種健(検)診等を受診すると15ポイントが付与される。応募1口30ポイントなので、人間ドックを受診すれば、すぐに申込ができることになる。

 

 

②指定の教室・市主催事業等への参加については、あらかじめ指定した講座に参加すると、講座に応じて、10ポイントまたは1ポイントが付与される。

 

 

   対象事業は、事前に市の広報紙や市ホームページに掲載し、告知している。家にこもらず一歩でも外に出ることで健康につながるというコンセプトで、必ずしも健康関連の講座だけでなく、防災訓練、朝市、鮎まつり、ボランティア、町内会の草むしりなどもポイントの対象としている。対象講座については、市民に選択肢を幅広くもってもらうために、全庁をあげて連携して取り組んでいる。初年度にあたる平成27年度は40歳以上の方は必ず1つ以上健(検)診又は予防接種を受けるという必須項目を設けていたが、より気軽な参加を促すため、平成28年度は必須項目なしとした。

 

   協賛の中に医師会、歯科医師会、薬剤師会も入っており、病院や診療所でもカード等を配っていただいている。先生によっては事業の意義を感じられ、健診受診者に積極的に配布している。また、ポイント対象事業としている医師会主催の講演会もある。

 

   対象講座には、健康長寿推進課が管理しているあゆコロちゃんの大きなぬいぐるみやのぼり旗を持っていき、ポイント対象であることを目立つように掲げている。

 

③個人目標については、健康や食育に関する目標(歯磨き・ウォーキング・血圧測定など)、それぞれ掲げた目標を毎日コツコツ続けることで、1日1ポイントが付与される項目である。1か月続ければ30ポイントたまるので1口応募できる。期間中何口でも応募できるので、6月から2月まで毎日継続することもできる。一つのことを継続することの習慣づけをしてもらいたいと思い、個人目標を設けた。

 

 

   あゆコロちゃんGENKIポイントを組織でうまく利用して取り組んでいる例もある。例えば、介護施設のスタッフが、入所者の方に配り、「体操やったら1ポイント」など、施設側で体操等の継続の動機づけに活用している例もある。

 

   また、協賛企業の1社は、健康管理部門にも声をかけて、社員向けのウォーキングイベントをポイント対象事業とした例もある。厚木市としては、来年度は企業の健康管理部門にも積極的に声をかけ、企業の健康経営にも活用できないかと考えている。

 

 本年度は2月15日で締め切り、抽選も終了して、参加者には参加賞と当選者には賞品を発送した。発送の際に、アンケートを入れている。6月1日から始まる来年度の事業では、そのアンケートの結果を踏まえて、さらに改善し、参加者を増やしていこうと考えている。

 

以上