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心の免疫力を高める「ゆらぎの心理学」

POSTED : 2015.9.20

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関西学院大学名誉教授 (株)カオテック研究所代表 雄山真弓様

㈱カオテック研究所 ホームページ http://chaotech.org/

【雄山様プロフィール】
1963年東北大学理学部(量子化学専攻)卒業。博士(豊橋科学技術大学・情報工学)関西学院大学総合心理科学科教授、関西学院大学名誉教授 大阪大学大学院基礎工学研究科招聘教授、コロンビア大学コンピュータサイエンス学科客員研究員などを経て現職。カオス性をもつ人間の心の状態や生態情報を科学的に解析し、精神的に健康な状態を維持するための研究を続けている。日本人間工学会より優秀研究発表奨励賞受賞(2009)、IEEEよりFranklin V.Taylor Memorial Award受賞(2009) 祥伝社新書、「心の免疫力をたかめる『ゆらぎ』の心理学」出版 Kindle「電子図書」、“Psychology of Mental Flexibility”出版

 

Psychology of Mental Flexibility  心の免疫力を高める「ゆらぎの心理学」

 

「生体が生命を維持するためには,ホメオスタシスを保つことが必要である。 ホメオスタシスが保たれるのは,生体に負のフィードバック回路からなる自動調節機能が存在するからである。」といわれてきました。

つまり、生命徴候(バイタルサイン)=生命の維持に直結する心拍,呼吸,血圧,体温などに、ホメオスタシスの概念をあてはめると,一定の値(正常値)から外れるような外乱が加われば,それを補正するようにフィードバックが働くといわれ、それらの値が安定していればいるほど,生体の制御系がうまく働いているとみなされていました。

しかし、実際には健常な被験者が安静を保っていても,心臓の拍動間隔は一定ではなく,かなり不規則な変動(心拍変動)を示しています。

呼吸,血圧,体温なども例外ではありません。

そして心拍変動に限っていえば,むしろ加齢や病的な状態の方が、変動が少ないことがわかっています。

脈波の変動も同様です。

このような現象から、生理学の分野において1980年代半ば頃から心拍変動や脳波などの生体信号がカオスではないかという報告が相次ぎました。

カオスの変動をこれまで行われてきた線形の解析法で行っても新たな知見は得られなかったため、カオス変動を解析するには非線形の解析法が必要でした。

コンピュータの処理速度の向上やビジュアル化の発達によって、生体信号が持つカオスを非線形解析でおこなうことで、これまでに誤差や未知のものとして扱われてきた情報の中に重要で、しかも我々が最も知りたかった情報が含まれていることがわかってきました。

たとえば、心理学者が、「心は、わからない」といって、問診や質問を用いて手探りで集めていた情報が、直接生体信号を測定し、非線形解析法を行うことによって、より正確な情報が得られたら、経験則が頼りだった心理学に有効な情報を提供できます。

また、脳の研究者は全ての情報は脳にありとして、脳に直接電極を入れて調べるとか、脳の映像から推察していた大掛かりな実験が、脳の中枢系の情報をもつ指先の波を調べることで、様々な心の状態を調べることが出来るようになってきました。

特に指先の脈波の心拍から交感神経や副交感神経の状態もわかり、脈波の非線形解析の結果から得られる情報もあわせて、喜怒哀楽を含む様々な情報が得られることもわかってきました。

これらは、多くの心理実験や生体実験を行った結果からわかったことです。

特に近年深刻な問題になっている鬱病が原因で自殺をする人や、精神的にハイになりすぎて社会的な問題を起こす人は、精神的にどのような状態なのか?人が自分の様々な状態をメンタル的に自己チェックできる測定装置があれば、少しは、安心安全な社会のために貢献できるのではと考えます。

また、国民の4分の1が65歳以上という、高齢化社会になり、メンタル面で社会についていけない人をどうしたら元気に出来るか?子供のいじめが問題になっている集団生活で、どうしたら、早く状況を察知して改善してあげられるか?など、複雑化する人間社会にとって大きな課題に対応するには各自が自己を知るシステムを作ってあげなければいけません。

更にネットワークが普及していることを最大限に活用して自分にもそれを必要とするまわりの人にも早く気付くようにしてあげることが必要です。

この研究では指先の脈波をいつでも、どこでも測定して、解析表示して保存し、過去情報を含めて現在の状態がどのようになっているかを知ることで、自己学習するシステムを考えています。

 

以上 雄山名誉教授の作成された原稿の一部を編集

 

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雄山 名誉教授は心理指標と生体情報を科学的に調べた結果、リアプノフ指数の値が精神的免疫力と密接に関係する値であることを発見されました。

 

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現在、雄山 名誉教授は、㈱カオテック研究所を通じて、『揺らぎ』の測定によって、精神的免疫力を計量的に量るアプリケーションを提供されています。

 

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人間が発信している生体情報は、バイタルサインといわれ、体温、血圧、脈泊などさまざまなものがありますが、人間自身が複雑系(カオス)であり、単純ではありません。身体の末端からの生体情報である指尖脈波は、心臓の波と異なり、神経系の情報など様々な情報を含んでいます。この複雑な情報をカオス解析という非線形解析を行って、このアプリケーションでは、リアプノフ指数を時系列で算出しています。

 

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このアプリケーションを使うことで、精神的免疫力についての個性を測定できるとともに、各シーンにおける状態の変化を定量的に把握することができるようになるものと思われます。

以上 ㈱カオテック研究所ホームページを参考に日通システム作成 (画像資料は雄山 名誉教授よりご提供いただきました)

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