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専門家視点で発信する健康ブログ

健康管理関連アプリとデジタルヘルス

POSTED : 2017.11.10

 

IQVIA INSTITUTE FOR Human Data Scienceの調査によると、現在、世界中でリリースされている健康関連アプリは318,000、ウェアラブルデバイスは344もの数となっており、かつ今も毎日200のアプリがAPP StoreやGoogle Playに新規で掲載されているそうです。

 

健康関連アプリで最も大きな割合を占めているのは、wellness Management(ダイエット含めた健康増進関連)アプリですが、Health Condition Management(患者対応を含めた健康状態管理)関連アプリが伸び続けており、2015年には73:27の割合だったのが、60:40とHealth Condition Management関連が4割を占めるようになっています。

 

このHealth Condition Managementの中では、特定の疾患に関連するアプリの構成比が最も高く、治療関連情報を提供したり告知したりするアプリが続き、さらに女性の健康や妊活に関するアプリが続いています。

特定の疾患に関連するアプリとしては、メンタルヘルスや行動障害に関するものが28%と最も構成比が高く、糖尿病関連が16%、心臓・循環器関連が11%と続いています。

 

健康管理関連アプリの中には1千万以上ダウンロードされているものが41あるとのことであり、そのうち55%以上がセンサーが自動時にデータを取得するものとなっています。ウェアラブルデバイスはそのセンサーの典型ですが、344あるウェアラブルデバイスの多くが消費カロリー、歩行距離、歩数、心拍数などをなど自動測定できるようになっており、さらに睡眠時間も測定できるものも約4割にのぼっています。また、注目すべきこととして、血糖値、血圧、血中アルコール濃度など、かつては専用機器によって測定する必要があった項目について、ウェアラブルデバイスで自動的に計測できるようになっているものもかなり出てきているようです。

 

 

なお、健康関連アプリの73%は英語対応をしています。それに続くのが中国語。ヘルスケアの領域では、最初からグローバルマーケットを視野に入れる必要があることを改めて感じます。

 

これからヘルスケア関連アプリの市場は拡大していく一方で、消費者の目も厳しくなっていくと思います。センサーを用いた自動的なデータ取得技術と特定の領域での高い専門性を持った健康関連アプリがグローバルマーケットで多くのユーザーを獲得し、その獲得したユーザーからのデータに基づきさらに技術をブラッシュアップしていくことになると思います。領域はダイエットやエクササイズから、予防さらには治療の領域へと急速にシフトしており、そういった時代の流れをつかみながら、ターゲットを明確に定め、技術的優位性と独自性を発揮したアプリが生き残ると思います。

 

健康関連アプリやデバイス、電子カルテ、院内システム、遠隔医療システムといったハード・ソフトを含めたデジタル・ヘルスの市場規模は2020年にはグローバルで1000億ドルを超えると見込まれています。ハードとソフトのそれぞれのテクノロジーがともにイノベーションを起こして、新しいマーケットを作り出しており、まださらなる成長が続くと思われます。しかしながらこの領域で日本の世界におけるプレゼンスは決して高いとはいえません。

 

デジタル・ヘルスの推進にあたっては、一企業だけで完結するのではなく、官民連携した仕組み、さらには大学・保険者・さらには異業種企業が協働してシステムを設計し、実装し、実行していく必要があると思われます。マルチステーク・ホルダーによるオープンイノベーションは日本企業が苦手とするところですが、世界に先駆けて超高齢社会を迎えた日本こそ、その取り組みは不可欠であると思います。

 

健康経営のさらなる普及が、ヘルスケア新産業を創出し、デジタルヘルスの分野でも日本が世界をリードできるようになるとよいと思います。

 

以上 日通システム