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ブロックチェーン技術とその可能性

POSTED : 2017.4.24

 

 

ビットコインでの決済を導入している店舗が26万店舗になるといったニュースがありました。リクルートライフスタイルが展開するAIRレジを導入してる企業でビットコインの決済が可能になるそうです。このように一斉に導入されるケースを通じて、今後急速に仮想通貨が普及していく可能性があります。

 

そしてこのビットコインの根幹にあるブロックチェーン技術こそ、IOTよりもAIよりも人類に与える影響は大きいと言われており、それを発案したサトシ・ナカモトなる所在不明の人物こそ、ノーベル賞の真の授賞者にふさわしいと言われています。このブロックチェーンとは、どのような技術なのでしょうか? 

 

すでにこのブロックチェーン技術と同じ考え方に立つ社会的な基盤が誕生しつつあります。例えば、配車サービスのUBERや民泊のAirbnbは、管理会社が車や宿泊施設を保有・管理しているわけではなく、利用者同士の「信頼関係」によって成り立ってます。これらの市場で相互に監視されている当事者には、サービスの提供者だけでなく、サービスの利用者も含まれるので、例えば「ホテルに泊まるときは部屋をぐちゃぐちゃにする人も、民泊の場合はきれいに使う」という現象が起こっています。このように、これからはSNSのようなソーシャルネットワークからさらに発展して、一筆書きのようにシームレスに利用者同士がつながり、相互監視によって成り立つ仕組みが主流になると言われています。 

 

そして、ブロックチェーンも「管理者不在」で「利用者の相互監視」によって成り立っている点は同じです。 

 

Aさんがあるコンテンツを一つのブロックに入れて、ネットワーク上にポンと放り投げたとします。その段階ではただのAさんの情報です。次にBさんが同じ仕組みでブロックにコンテンツに入れて参加します。ブロックチェーン技術は、Aさんのブロックと、Bさんのブロックをチェーン状につなげます。この仕組みに100万人の人が参加すると、100万個のブロックがチェーンでつながります。つまり、もし、BさんがAさんのブロックを悪意にアタックしようとしても、99万9999人から監視された状態、自分も含めた100万人に影響がある状態で、アタックしなければならないことになります。この信頼関係のみで成り立っているセキュリティは、最強のハッカーがあらゆるハッキングを試みても一切破ることができていない、最もシンプルで最も強固な仕組みと言われています。

 

このブロックチェーンという技術を使って「仕組み」を作ったのが、例えばビットコインのような仮想通貨です。 

 

クレジットカードやTポイントのようなポイントやワオンなどの電子マネーは、管理会社が通貨と交換する価値を担保していますが、ブロックチェーン技術で作られた仮想通貨には、その管理者がいません。

 

Aさんのブロックの中のビットコインが、Bさんのブロックの中に移動する際、電子マネー等のように管理会社を経由する必要はないため、100円玉が、Aさんの財布からBさんの財布に移動するのと原理は同じです。

 

このブロックチェーンはコンテンツを管理・配信する上での根幹技術になると言われており、様々な新しいモデルが誕生しています。例えば、銀行、保険会社、商社、物流会社などが貿易に必要なドキュメント類をブロックチェーン技術で関係者間で共有することで手続きを迅速化するための実証実験に取り組んでいます。従来、国をまたがる貿易取引は、モノの流れ、お金の流れ、書類の流れの3つの流れを把握することが不可欠であり、シッピングドキュメントの整備は貿易取引で重要な位置づけを占めてきましたが、これからはこれらの仕組みがブロックチェーン技術で大きく変わるかも知れません。

 

音楽や映像の配信の仕組みも大きく変わるでしょう。

 

さらに、4月21日(金)の日経新聞記事によると、カンボジアの中央銀行が「日本のフィンテックベンチャーのソラミツ(東京・港)が開発した技術」を使った「新しい決済手段」を開発するとのことで、この「ソラミツのブロックチェーンは特定の人しか取引の監視作業に参加できないのが特徴」とのこと。

 

ブロックチェーンの技術を様々な形で用いることで、多様な分野に応用できることになります。ブロックの中にある情報が強固なセキュリティに守られているということは、今後マイナンバーやヘルスケア情報にもブロックチェーン技術が活用できることになります。特にヘルスケア情報に関しては急速にICT化が進んでいます。ヘルスケアの情報をICT技術を用いて利活用するうえで、ブロックチェーン技術の強固なセキュリティが不可欠になるかもしれません。

 

以上 

日通システム 牧野好和