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日本のフィットネスクラブ市場の動向

POSTED : 2018.4.9

 

健康ブームの到来とともにフィットネスクラブの市場が活性化しています。

 

以下グラフの通り、2007年~2011年に減少傾向にあった市場が、2012年以降上昇を続けており、2014年にはそれまでのピークだった2006年の市場規模を抜いています。(図中の単位は百万円)

 

(図:FITNESS BUSINESSのデータに基づき日通システム作成)

 

その一方で、市場規模が拡大している2012年~2016年間の施設数も増え続けています。

単純に、市場規模を施設数で割ると、1施設あたりの推定売上高が算出できますが、以下グラフの通り、1施設あたりの推定売上高(単位百万円)は大きく減少しており、2014年には1億円を切っています。

 

(図:FITNESS BUSINESSのデータを日通システムが加工し、作成)

 

このように1施設あたりの売上高が著しく減少している背景に、フィットネスクラブ、スタジオ、スイミングプールといった総合的な設備を兼ね備えて、子供向けスクールと大人向けフィットネスの両方を提供している総合型スポーツクラブ以外の、24時間営業のジムや女性専用のフィットネスなど小型の業態が増えているという傾向を読み取ることができます。

 

総合的な設備を持つスポーツクラブのような大型の設備投資なく参入でき、かつサービスの内容も専門特化して差別化できる小型の業態の参入によって、仕事における時間の制約等でこれまでフィットネスクラブに通っていなかった方々にも通いやすくなったことが、市場規模の拡大に貢献しているといえるでしょう。

 

その一方で、小型の業態が競合として、総合的な設備を持つスポーツクラブの利用者を奪っている部分もあることは否めません。市場規模は拡大しているものの、市場における競争環境は厳しくなっているともいうことができると思います。

 

また、売上の大手偏重傾向も現れており、売上上位10社が市場全体に占める構成比が年々高まっています。大型のフィットネス業態は、新規出店や新規設備構築への投資額が大きいため、資本力があり、すでに多数の店舗を展開していてブランド力のある大手が優位である点は否めません。地域商圏を対象とした業態なので地場の総合型の老舗フィットネスクラブにとってサービス戦略を構築して成長するために今は重要なタイミングであるといえます。

 

以下の図は、ACSM(American Colleage of Sports Medichine) のHealth and Fitness Journalに掲載されている、世界のフィットネスの業態TOP20のトレンドを加工したものです。

 

(quote from : ACSM’s Health & Fitness Journal: November/December 2017 – Volume 21 – Issue 6 – p 10–19 )

 

ヨガ、ピラティス、ファンクショナルフィットネスなど、日本で増えている業態は根強く安定していますが、2014年以降、高強度のインターバルトレーニングが上位を維持している点に注目です。

 

負荷の高いトレーニング(無酸素運動)を短時間で反復するこのトレーニングは脂肪の燃焼や運動能力の向上に良いといわれています。日本でも近年専用トレーナーによる結果コミット型の取り組みが急成長していますが、まだまだこのマーケットは拡大するかも知れません。

 

日本のフィットネス人口構成比は3%強であるのに対して、英米は10%を超えているといわれています。個人の健康志向の高まりと企業の健康経営の普及、さらにフィットネスクラブ側の新しいサービスの提供によって、さらにこの市場が活性化し、拡大してほしいと思います。

 

以上 日通システム