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企業・健保の取組事例

ブラザー工業の健康経営への取組み

POSTED : 2015.7.21

 

ブラザー工業株式会社は、従業員本人に加えて家族も健康になり幸せになるよう、コラボヘルスや労働組合との連携など、様々な体制づくり、イベント開催、啓蒙活動に取り組んでいる。今回は、その具体的な事例と想いを担当者様にインタビューさせて頂いた。

 

1.事業の概要

ブラザー工業株式会社(以下「ブラザー工業」)は1908年にミシン修理業として創業。現在はプリンターや複合機などの情報通信機器を中心に40以上の国と地域に拠点を置き、グローバルに事業活動を展開している。

地域別売上構成比では約8割を日本以外の国が占めており、現在連結で34,988名いる従業員は、アジア・オセアニア・中近東・アフリカに59.8%、ヨーロッパに4.9%、南北アメリカに4.0%と約7割が日本以外の国にいる。

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(写真出所:ブラザー工業ホームページより)

 

各国にグループ従業員が存在しているブラザーグループならではの社会貢献活動として、2011年より「リレー・フォー・ライフ」(*1)や、類似のチャリティーイベントに各地域で参加している。ブラザーグループの各国の拠点の活動の軌跡をつなげると、世界地図にリングが描けることから、この取り組みは「ゴールデンリング」プロジェクトと名付けられ、現在ブラザーグループの生産・販売拠点がある世界18の国と地域に広がっており、年々参加する拠点が増えている。その一方で、ブラザー工業は本社と4つの工場、研究開発センター、物流センターが愛知県に集約されており、グローバル企業としての側面と地域企業としての性格も併せ持つ。

2.病院をもつ健康保険組合

健康経営に関するブラザー工業の大きな特徴の一つとして、健康保険組合が病院を保有していることが挙げられる。ブラザー健康保険組合は、昭和24年に設立され、その後昭和29年にはブラザー健康保険組合によってブラザー病院が設立された。その後平成20年に全面改装され名称もブラザー記念病院となった。

ブラザー記念病院はブラザー工業本社正面にあり、診療科目として内科、外科、整形外科、眼科、婦人科、歯科、小児歯科、放射線科があり、また健康診断を担当する健診センターも備えている。ブラザーグループの従業員に非常に近い病院が存在していることはブラザー工業従業員の健康増進にとって非常に大きな役割を果たしている。

その一つの例として定期健康健診が挙げられる。ブラザー工業の従業員及びその家族は、海外駐在員含めて(*2)その多くがブラザー記念病院で定期健康診断を受診しており、その健診結果は健康保険組合にて保存されている。ブラザー工業の従業員は産業医に依頼すれば健診結果を過去に遡って参照することができるため、この過去からの健診結果の蓄積は従業員が自らの健康状態を把握する上で貴重な資料となっている。

また全従業員の健診結果が時系列でデータとして保存されていることは様々な健康に対する施策を行う上で有益である。健康保険組合としてはブラザー工業の組織としての従業員の健康状態の傾向をデータとして把握しており、例えばブラザー工業従業員の中で30歳代の従業員のメタボが増えているという傾向をつかみ、対策を行っているという事例もある。さらに、ブラザー工業では法定健診以外の項目もオプションとして健診項目として追加しているが、その際、ブラザー記念病院があることによって、どういった健診項目をオプションとして設定することが望ましいかといった内容を病院に直接相談することができる。

*1 海外駐在員も帰国時にブラザー記念病院で健康診断を受診している。

*2 ブラザー工業は通信カラオケ事業で培ったコンテンツ技術や配信技術などを活用し、2009年からフィットネスクラブ向け業務用レッスンシステム「JOYBEAT(ジョイビート)」を提供している。

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